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  • 執筆者の写真くるまのかぎやさん

マーチ(YK12)のインテリジェントキー全紛失からの復旧作業






H22年式のマーチ(YK12)のインテリジェントキー紛失からの復旧作業のご依頼をいただきました。

ありがとうございます。


インテリジェントキーが見当たらなくなり、窓枠隙間からドアロック解除できないかと色々と試されたようですが、ドアロック解除されなかったためご連絡いただきました。


今回はインテリジェントキーの

ツイストノブタイプ車両でした。





ドアのかぎは施錠(ロック)されている状態ですので鍵穴からピッキングにてドアロックを解除します。


かぎのタイプはギザギザのタイプですので比較的スムーズに進む…と思いきや、

ドアシリンダーをピッキングで解錠してもドアロックが開きません。


『あれ?シリンダーを回す方向を間違えたかな?』と今度は逆方向にピッキングしてシリンダーを回しますが、ドアロックが解除されません。


あっ!!


先程、お客様が窓枠隙間から色々と作業されたとのお話を思い出しました。


そうです。ドアの中にあるキーシリンダーとつながっているドアロックのリンク(リンケージ)が外れたり、破損してしまっているために、キーシリンダーを回してもドアロックが解除されないという現象が予想されました。





お客様に状況説明し、別の方法でドアロック解除することにご了承いただき、作業を開始します。


防犯上、詳しいことは書けませんが、なんとかドアを開けることができました。


ドアを開けてから車内にインテリジェントキーが落ちていないかをお客様と確認しますが…やはりありません。


お客様の指示により作業続行です。


まずはドアのメカニカルキー(バッテリーがあがった際にドアを開けるためのかぎ)をカットしていきます。





全て同じに見えるニッサンのメカニカルキーですが、実は2種類あるんです。

(35GT-R専用をいれると3種類ですが…)


さて、突然ですがここで問題です!


この2種類のメカニカルキーの違いは何でしょうか?


よーく見てくださいね。


皆さま、いかがでしょうか?

違いがおわかりになられましたか?


正解は・・・





マーチ用のメカニカルキーは、黒いグリップ部分がほんのちょっとだけ短くなっています。

これに合わせて、インテリジェントキー側も型が異なってます。



次に、ドアの内張を外してキーシリンダーとドアロックアクチュエーターをつなぐリンクの確認に入ります。


接続部分を確認すると・・・

やはりリンクがはずれていました。





幸いなことに取付部の破損はありませんでしたので、元通りに組み直していきます。





ドアキーシリンダーにコンピューターマシンでカットしたばかりのキーを挿し込み動作確認を行います。


スムーズに回ることを確認後、ドアの内張を元通りに組み直し、まずは第一段階が終了です。







次にコンピューターを接続し、車両のコンピュータにアクセスしてインテリジェントキーを登録していきます。


あれやこれやと手順を踏み

機械を操作し無事に登録完了です。






お客様にも動作確認していただき、

全て作業完了です。


昔の車は窓の隙間からハンガーや針金などでドアロックを開けることができる車両もあったようですが、現在は色々と対策が施されているため、これらの方法では開かないどころか、ドア内部部品の破損や車両をキズつけてしまうことがあります。


困ったときは、慌てずにくるまのかぎやさんにご相談ください。





(以下検索用)


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